研究課題/領域番号 |
22K13143
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
今泉 智子 山形大学, 学士課程基盤教育機構, 准教授 (80871277)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 協働 / 国際共修 / 談話分析 |
研究実績の概要 |
本研究は、初級レベルの日本語学習者が日本語で協働に参加することを支援する「協働のための初級日本語教育」の開発に向けた基礎的研究として、以下の二点を明らかにすることを目的とする。一つ目は、日本語母語話者と日本語非母語話者の協働場面において、共通言語としての日本語がどのように使用されているか(どのような文型がどのような機能をもって使用され、どのように協働に貢献しているか)である。二つ目は、初級日本語学習者が主体的に協働に参加するために必要な文型はどのようなものかである。 2022~2023年度の研究計画は主に、1)協働場面における会話データ収集と整理、2)収集したデータにおける使用文型の量的分析、2)収集したデータの談話分析、の3点であった。 1)に関しては、研究代表者が所属機関で開講する国際共修授業において受講者の協力を得て国内学生と留学生によるグループワークの音声データを収集した。また、音声データの書き起こしを行った。 2)に関しては、今年度内に分析を進めることができなかった。次年度に引き続き分析を進めたい。 3)に関しては、1)で得られたデータの中から特に文化比較をテーマとした話し合いにおける母語話者、非母語話者それぞれの会話における役割に注目して分析を行った。今年度内に成果発表を行うことはできなかったが、次年度に研究発表を行う予定である。 以上の他に、関連学会及び国際共修に関する研修会等に参加し、分析方法や国際共修授業の実施・運営に関する情報収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
データ収集を後期授業期間(2022年10月~2023年1月)に行ったため、データ整理及び分析の開始が年度後半になり、今年度中に分析を行う時間が十分に取れなかった。
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今後の研究の推進方策 |
まず、すでに収集したデータに関して、談話分析、特に語用論的観点からの分析を継続して行う。次に、文型に基づく量的分析を進める。また、国際共修授業における会話データ収集を継続し、データの補強を行う。それらの分析結果をまとめ、研究発表または論文として成果発表を行う。さらに、分析結果に基づいて、大学における協働に必要な文法項目のリストを検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画では会話データの書き起こし作業のため、協力者への謝金と作業用パソコンの購入を予定していたが、AIを活用した自動文字起こしツールを利用したため、その予算が余剰となった。次年度以降の旅費として充当し、国際学会での成果発表を積極的に行いたい。
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