研究課題/領域番号 |
22K13157
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 至誠館大学 |
研究代表者 |
岡田 美穂 至誠館大学, 現代社会学部, 准教授 (30828075)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 場所を表す格助詞「で」の習得 / 移動先を表す「に」と動作場所を表す「で」の混同 / 存在場所を表す「に」と動作場所を表す「で」の混同 / 中級レベルの日本語学習者 |
研究成果の概要 |
中級レベルの日本語学習者の格助詞デの習得過程を探った。中国人学習者に見られた移動先「に」との混同による「で」を「に」とする誤用(1)「*あの喫茶店にコーヒーを飲む」、また(1)の「に」を「移動先」,(2)「*食堂にうどんを食べた」の「に」を「存在場所」とする使い分けが、韓国人学習者とベトナム人学習者にも見られるかを調査した。その結果(1)と(2)の「に」は概ね使い分けられていたが、格助詞選択テストの分析結果では上記の混同による(1)は見られなかった。中級の中でも低い日本語レベルの者には(1)と存在場所「に」との間に混同が見られた。
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自由記述の分野 |
日本語教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では中級レベルの日本語学習者の格助詞デの習得における1つの段階で普遍的な部分と母語の影響を受ける部分とを示すことができた。動作動詞の現在形を伴う文で動作場所「で」を「に」とした誤用(「*あの喫茶店にコーヒーを飲む」)は、中級レベルの中でも日本語レベルが低いときには存在場所「に」との混同、日本語レベルが高くなったときには移動先「に」との混同によって現れる可能性があるが、学習者の母語によっては現れないことを示したのである。教育の現場では学習者の「で」の習得の段階を知る1つの目安となり得る。
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