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2023 年度 実施状況報告書

19世紀末から1920年代半ばの米国国境における児童保護と移民規制

研究課題

研究課題/領域番号 22K13227
研究機関東京外国語大学

研究代表者

大鳥 由香子  東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (90882316)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード移民 / 難民 / 子ども / パスポート / 感情史 / リーガル・ヒストリー / 公衆衛生 / 障がい
研究実績の概要

2023年6月にAmerican Society for Legal History(ASLH))が隔年で開催しているHurst Summer Instituteに選抜招聘された。日本からの参加者は初めてであり、主に欧米で活動している11名の若手研究者とともに、ウィスコンシン大学マディソン校ロースクールでの2週間のプログラムを受講した。英文単著の出版医向けて、研究発表を行ったほか、具体的な出版のプロセスについてさまざまな助言を受ける機会があった。他の参加者とは将来的に、国際的な共同研究に向けた話し合いを行うなど、今後の研究活動のネットワークの形成に結びつく機会となった。さらに、10月には米フィラデルフィアで開催されたASLHの年次大会で研究報告を行い、編集者との話し合いの場を持った。また、この研究報告をきっかけとして、Journal of American Ehtnic Historyの特集号への論文投稿の招聘があり、投稿をおこなった。現在、この論文は査読の最終段階にあり、2025年の出版が見込まれている。また、2023年10月に刊行された伊東剛史, 森田直子編『共感の共同体 感情史の世界をひらく』にアメリカのパスポート制度を感情体制という論点から読み解く章を寄稿した。Elizabeth AndersonのAgents of Reform: Child Labor and the Origins of the Welfare Stateの書評がBusiness History Reviewに出版された。さらに、日本語での新刊紹介も『アメリカ学会会報』および『史学雑誌』に掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

日本語での研究成果発信に加え、英語圏の学術雑誌の特集号からの招聘があり、論文を投稿し、査読の最終段階まで進んでいる。また、英文単著の出版に向けて、おおむね順調な進展がみられる。

今後の研究の推進方策

今年度は英文単著の原稿執筆に専念する予定である。このほか、必要に応じて、追加の史料調査を行う。

次年度使用額が生じた理由

円安および研究室の移動、および単著の出版計画の進展に伴い、史料調査の予定を見直したため。英文単著の執筆および論文の出版に合わせ、英文校正の謝礼を見込んでいるが、必要であれば、米ワシントンの国立公文書館での調査を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Pasquale’s Death: Foreign-Born Children of Naturalized Citizens and Their Immigration Status2023

    • 著者名/発表者名
      Yukako Otori
    • 学会等名
      Annual Meeting of the American Society for Legal History
    • 国際学会
  • [学会発表] The Guardianship Principle2023

    • 著者名/発表者名
      Yukako Otori
    • 学会等名
      J. Willard Hurst Summer Institute in Legal History
    • 国際学会
  • [図書] 「わたしが『アメリカ人』であるために 20世紀初頭から戦間期アメリカのパスポート制度と感情体制」伊東剛史、森田直子編『共感の共同体 : 感情史の世界をひらく』pp. 203-239.2023

    • 著者名/発表者名
      大鳥由香子
    • 総ページ数
      376
    • 出版者
      平凡社
    • ISBN
      4582839371

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公開日: 2024-12-25  

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