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2023 年度 実施状況報告書

国勢調査8分の1地域メッシュ統計の社会科学分野における利活用方法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K13249
研究機関群馬大学

研究代表者

草野 邦明  群馬大学, 情報学部, 助教 (40573986)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード国勢調査8分の1地域メッシュ統計 / 東京都区部 / 年齢階級別人口
研究実績の概要

本研究は,地理学,人口学および社会学において明らかになっている地域の事象に対して,改めて,国勢調査8分の1地域メッシュ統計データを用いて分析を行う。これにより,新たな知見と空間的スケールにとらわれない普遍的な要素を明らかにすることを目的としている。加えて,同データの社会・経済的分野での有用性についても併せて検証することを目指している。
令和5年度は,日本地理学会,日本人口学会( チュートリアルセミナー),日本人口学会東日本地域部会および国立社会保障・人口問題研究所の講演会において計4件の口頭発表と,地理学関連の学会で1編の論文を刊行した。
本年度の研究は大きく2つに分けられる。
(1)防災分野での利活用では,水害防災対策を事例に研究を行い,8分の1地域メッシュ統計データを用いることの意義と、同データによってはじめて明らかになる事象を記述することができた。
(2)都市地域における住宅地域構造の分析では,8分の1地域メッシュ統計データと従来地理学で用いられてこなかった統計手法を行うことで,新たな知見を得ることができた。この成果については,論文として取りまとめ,投稿中である。
上述の通り,8分の1地域メッシュ統計データを用いることによって,新たな知見を得ることができており,さらなる研究の蓄積が重要と言える。また,学術大会での発表や講演会での発表を通して,扱う事象や分析手法などに関して有益な助言もいただいており,研究の余地が多く残っていると考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度と同様,研究計画のとおりに進むことができており,成果も順にあげている。引き続き,研究計画に則り,進めていく次第である。

今後の研究の推進方策

令和2年国勢調査8分の1地域メッシュデータが2024年3月に公表・提供されたことから,同データを用いて分析を行う。さらに,2時点のデータ(平成27年,令和2年)が揃ったことから,残りの研究期間で変化と将来予測の分析も併せて進めたいと考えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 8分の1地域メッシュ統計データの可能性 : 水害防災対策の分析2023

    • 著者名/発表者名
      草野邦明・奥貫圭一
    • 雑誌名

      えりあぐんま

      巻: 29 ページ: 49-62

    • 査読あり
  • [学会発表] 8分の1地域メッシュによる東京都区部の人口年齢構成からみた居住地域分類2024

    • 著者名/発表者名
      草野邦明
    • 学会等名
      2024年日本地理学会春季学術大会
  • [学会発表] GISと国勢調査小地域統計を用いた洪水災害時の被災人口の推定2023

    • 著者名/発表者名
      草野 邦明・奥貫 圭一
    • 学会等名
      2023年度日本人口学会 第7回「地方行政のための GIS チュートリアルセミナー」
    • 招待講演
  • [学会発表] 国勢調査8分の1地域メッシュを用いた洪水災害時の被災人口の推定2023

    • 著者名/発表者名
      草野邦明
    • 学会等名
      国立社会保障・人口問題研究所一般会計プロジェクト「人新世における人口動態と環境の新たな相互作用メカニズムに関する総合的研究(人口と環境)」第3回講演
    • 招待講演
  • [学会発表] 複数の空間的スケールによる被災人口の推計2023

    • 著者名/発表者名
      草野邦明
    • 学会等名
      2023年度第1回東日本地域部会

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公開日: 2024-12-25  

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