研究課題/領域番号 |
22K13360
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
諸岡 千裕 東京電機大学, 理工学部, 助教 (90932210)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 異時点間の利得移転 / 利得集合の特徴付け / フォーク定理 / 均衡利得の計算手続き / 繰り返しゲーム / 重複世代モデル / 動学的経済分析 / 世代間移転問題 |
研究成果の概要 |
重複世代の繰り返しゲーム(以下OLGゲーム)に関して、海外の研究者とも協力しつつ研究を行った。特に、OLGゲームにおける処分可能な利得の集合に関して、完全な特徴づけを行うことができた。この集合は、多次元の多面体となり、これを計算する際に、全ての戦略を列挙する必要は無く、集合の端点を実現するような純戦略の列のみを考えればよいことが分かった。また、プレイヤーの割引因子が0に近づくか、参加期間が長くなるほど、集合が大きくなることを示せた。この成果をまとめた論文を、国際査読誌Journal of Mathematical Economicsに2024年2月に投稿した。
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自由記述の分野 |
理論経済学(ゲーム理論)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上記の成果により、通常の繰り返しゲームとは異なる、OLGゲームに固有の特性が明らかになった。特に、プレイヤーの割引因子が小さくなるほど、処分可能な利得の集合が拡大するという点は、本研究によって詳細に解析された、これまで知られていなかったOLGゲームの大きな特長である。現実社会を見ても、実在する企業その他の組織において、期間の経過に伴いメンバーが次第に入れ替わる構造になっている状況は、数多く存在する。本研究の成果は、このような組織において、構成員がどれだけ協力して組織全体の利益を高められるか、という点に関して、実用的な知見を提供できる可能性がある。
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