研究課題/領域番号 |
22K13365
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
室岡 健志 大阪大学, 大学院国際公共政策研究科, 准教授 (10796345)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 行動経済学 / 自尊心 |
研究実績の概要 |
本研究は『行動経済理論の発展と応用』という研究課題のもと、近年の心理学からの知見を組み入れた新たな行動経済理論モデルの構築を目的とする。 今年度の主な研究実績としては、自尊心の不安定性についての理論研究を行った"Fragile Self-Esteem" (Botond Koszegi氏及びGeorge Loewenstein氏との共著)というタイトルの学術論文が、国際英文査読誌のReview of Economic Studiesに出版されたことが挙げられる。本誌は経済学における最高峰の査読誌の1つであると広く認知されている。 さらに、申請者のこれまでの研究および研究から得た知見をまとめる形で『行動経済学』というタイトルの和書を日本評論社から出版した。 並行して、他共著者との各研究プロジェクトをそれぞれ進展させ、そのうちいくつかのプロジェクトにおいて国内および海外のセミナー・ワークショップ・学会での研究報告を行った。今年度はコロナ禍のため、研究報告は国内外を問わずオンラインが多く、また各共著者との研究プロジェクトの打ち合わせもオンラインが多かったが、それぞれのプロジェクトにおいて順調な進展を遂げた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
今年度の主な研究実績としては、自尊心の不安定性についての理論研究を行った"Fragile Self-Esteem" (Botond Koszegi氏及びGeorge Loewenstein氏との共著)というタイトルの学術論文が、国際英文査読誌のReview of Economic Studiesに出版されたことが挙げられる。本誌は経済学における最高峰の査読誌の1つであると広く認知されている。
さらに、申請者のこれまでの研究および研究から得た知見をまとめる形で『行動経済学』というタイトルの和書を日本評論社から出版した。
今年度はコロナ禍のため、研究報告は国内外を問わずオンラインが多く、また各共著者との研究プロジェクトの打ち合わせもオンラインが多かったが、上記の成果により当初の計画以上に研究が進展したと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
共著者との各研究プロジェクトについて、コロナ禍の状況を見据えつつ、各共著者を招聘または現地訪問することなどを通じそれぞれ進展させ、研究を進める。具体的には、米国や欧州では対面のみの研究会が増えてきていることから、日本国内のコロナ対応を踏まえた上で研究会に参加し各プロジェクトのフィードバックを得ることを予定している。各プロジェクトについて、令和5年度中に学術論文として完成させ、国際学術査読誌に順次投稿していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響により、当研究の実施のため予定していた、海外への研究出張を中止せざるを得なくなったため。
今年度は、共著者との各研究プロジェクトを進展させる。コロナ禍が収まり次第、各共著者を招聘または現地訪問することを通じ、未使用額と令和5年度予算を合わせて使用する計画である。
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