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本年度は、Chun-Chien Kuo(台湾)およびKerry Liu(オーストラリア)との共同研究で、"Economic Impacts of COVID-19 in Asia"を執筆し、大阪大学感染症研究拠点のワーキングペーパーとした。この論文は、中国、台湾、日本のコロナ禍の経緯や研究を展望したものである。中国と台湾については、主にコロナ禍の産業政策について述べている。私の担当した日本の章については、経済や感染そのものの経緯ではなく、日本で行われた経済学研究の総覧としてまとめた。Elgar publishingから、Handbook of COVID-19 Economicsの1章として刊行予定であったものの、編集者の都合で書籍の出版自体が中止されるというトラブルに見舞われた。このため、通常の論文として体裁を大幅に変更し、Social Science Japan Journalの展望論文セクションに投稿したが、展望論文としては体裁が合わずにリジェクトされた。しかし、国際比較研究として書き直して再投稿して欲しいという要請を受けることとなった。ただ、再度の書き直しには共著者が難色を示しており、現在話し合い中である。私の担当箇所については「日本のコロナ経済学研究のサーベイ」というタイトルで東京大学社会科学研究所x政策デザイン研究センター「COVID-19と社会科学」研究会で発表した。また、この論文については、日本語翻訳も用意した。同じ大阪大学感染症研究拠点のPolicy Discussion Paperとして掲載する方法も考えつつ、比較的に読みやすく書いたため、どこかの出版社の書籍の1章や、日本語の学術誌にも投稿できないか検討を行っている。
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