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2022 年度 実施状況報告書

災害リスク評価はどのように変化するか:情報提供、被災経験と自然環境

研究課題

研究課題/領域番号 22K13401
研究機関早稲田大学

研究代表者

矢島 猶雅  早稲田大学, 政治経済学術院, 助教 (10844532)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード応用ミクロ計量経済学 / 都市経済学
研究実績の概要

本研究は、災害リスクやその他の都市問題の評価の仕方が、様々な社会経済要因や情報の提供の仕方によって、どのように変化しうるかを明らかにすることを目的としている。コロナ禍の影響でデータ収集が難航し、主に分析の下準備に従事することとなったが、データ分析の成果の一部を学会発表し、投稿する段階まで来ている。
まず、本年度は、リサーチアシスタントと協力し、分析に使用する公示地価及び種々の社会経済データの整理を行った。また、それらのパネルデータとしての結合作業を行った。加えて、日本でこれまでに生じた地震や洪水に関する情報を収集した。データ収集を含め、これらの作業は現在も継続中であるが、2023年度にその作業を完了し、その後データ分析に移行できると考えられる。さらに、それと並行し、災害リスクに関する評価を行った国内・海外の論文を調査した。どのような変数が用いられ、どのようなデータが活用されているのかを調査した。また、差の差分析に関する最新の統計手法の調査等、今後のデータ分析を精緻なものとするための準備を進めた。
また、その他の住宅取引価格に影響しうる要因として、事故物件の影響に関する研究も進めている。研究成果の一部は、国内学会にて報告した。現在、分析の結果を国内査読誌及び海外査読誌に投稿する作業を進めているところである。また、災害等様々なリスクに対する選好について、より精緻な研究とするため、海外事例との比較等も検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の影響により、データ収集等に従事するリサーチアシスタントの確保に難航し、現在も収集した種々の社会経済データの整理を進めている。ただし、収集・整理したデータの一部を活用した研究を平行して進めており、国内学会等での発表も実施した。

今後の研究の推進方策

2023年度は、データの整理を可能な限り迅速に進め、完了次第本格的なデータ分析に移る。リサーチアシスタントの拡充も行う予定である。また、海外事例との比較検討のため、海外での現地調査等を検討する。その他、進行中の論文執筆も順調に進められる。国内雑誌には、6~8月頃までに国内雑誌と海外雑誌にそれぞれ投稿を予定している。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍の影響でリサーチアシスタントの選出に難航し、予定よりもリサーチアシスタントの雇用に係る費用が少なくなったため。また、情報提供の影響が災害リスク評価に与える影響を分析するための手法として、選択型実験の実施を予定しているが、本年度はその精緻な実施のため、手法に関する文献のレビューや専門とする研究者からの知見を得ることに重点を置いた。そのため、実験の実施を見送ったため。
予定より研究の進捗が遅れてしまったものの、2023年度には問題なくデータ収集が行えると考えられる。また、次年度の使用額を活用し、海外でのデータ収集及び比較研究なども検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 心理的瑕疵物件の立地分析―「大島てる」データを活用して―2022

    • 著者名/発表者名
      矢島猶雅
    • 学会等名
      環境経済・政策学会2022年大会

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公開日: 2023-12-25  

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