研究課題
若手研究
本研究では、企業のグローバル・バリューチェーン(GVC)への参加とその経済的影響について、企業特性や立地特性を考慮しつつ実証的に分析した。具体的には、日本およびアジア諸国の企業データを用いて、GVC参加の決定要因に加え、GVC参加が企業の生産性、賃金水準、賃金格差に与える影響を検証した。分析の結果、GVCへの参加は企業の生産性や賃金の向上に寄与する一方で、雇用形態や業務内容によっては賃金格差を拡大させる可能性があることが明らかとなった。
国際経済
本研究では、企業のGVC参加が企業の生産性や賃金水準、賃金格差に与える影響を、企業・立地・労働者の異質性を考慮して実証的に分析した。学術的意義としては、こうしたミクロレベルの異質性を踏まえたGVC研究により、GVC参加が企業の成果を高める一方で、所得分配に不均衡をもたらす可能性があることを明らかにした点が挙げられる。社会的意義としては、得られた知見が、日本および発展途上国におけるGVC参加促進策や、格差拡大への対応といった政策形成に貢献する点にある。