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2023 年度 実施状況報告書

日本の株式市場におけるアノマリーの網羅的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K13428
研究機関大阪大学

研究代表者

笠原 晃恭  大阪大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (50811410)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワードアノマリー
研究実績の概要

本研究計画では、日本市場を対象とした株式市場のアノマリーを網羅的に調べることを目的としていた。しかし、研究計画の遂行中であった本年度に、Jensen, Kelly, and Pedersen (2023)が全世界の株式市場に関して同様の調査結果を発表してしまったため、当初研究計画の学術的な新規性が大幅に失われてしまったことが判明した。そこで、本年度は研究計画を大きく転換し、日本の株式市場におけるマーケット・マイクロストラクチャーにフォーカスし、日本独自の制度である特別気配が市場の安定に寄与してるかどうかの調査を行った。その結果、まだ公表前の段階であるが、特別気配が市場の安定及び流動性の向上に寄与しているという初期的な結果を得た。

Jensen, T., Kelly, B., and Pedersen, L. “Is There a Replication Crisis in Finance?” Journal of Finance (2023)
https://jkpfactors.com/

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

「研究実績の概要」にも記したとおり、研究計画の遂行中であった本年度に、Jensen, Kelly, and Pedersen (2023)が全世界の株式市場に関して、アノマリーの網羅的な調査結果を発表してしまったため、当初研究計画の学術的な新規性が大幅に失われてしまったがゆえ、研究計画の大幅な転向を迫られてしまった。現在、大きく変更した研究計画に沿って予備的な分析を行なっている。

Jensen, T., Kelly, B., and Pedersen, L. “Is There a Replication Crisis in Finance?” Journal of Finance (2023)
https://jkpfactors.com/

今後の研究の推進方策

「研究実績の概要」にも記したとおり、現在は日本の株式市場におけるマーケット・マイクロストラクチャーにフォーカスし、日本独自の制度である特別気配が市場の安定に寄与してるかどうかの調査を行っている。今後は既に得られた結果を学会発表すると同時に、学術誌に投稿する予定である。

次年度使用額が生じた理由

「研究実績の概要」で記したとおり、大幅な研究計画の変更が生じたため、次年度使用額が生じた。

備考

「実証コーポレート・ファイナンスの研究」という受賞業績で、大阪大学の若手研究者に与えられる大阪大学賞(若手教育部門)を受賞した。

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公開日: 2024-12-25  

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