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2023 年度 実施状況報告書

人工知能技術によるESGスコアと非財務情報との関係性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K13435
研究機関明治大学

研究代表者

崎濱 栄治  明治大学, 理工学部, 特任講師 (20874316)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードESG / 人工知能 / 機械学習 / 自然言語処理
研究実績の概要

本研究の目的は、人工知能技術を用いてESGスコアと統合報告書・ESG/サステナビリティレポート・アニュアルレポートの記載内容との関係性を調査し、日本企業に対して、非財務情報の最適な開示方法に関する示唆を提供することである。
本年度は、2015年5月から2021年6月に発行された2,100以上の統合報告書/ESG/サステナビリティレポートを対象に、構造トピックモデルによるトピック抽出を行った。近年は、デジタル変革(DX)、テクノロジー・新事業、インパクト・内部統制などのトピックが特に頻出しており、ESGスコア上位企業と下位企業間で顕著な差異が確認された。業種による重要トピックの違いも明らかになり、非財務情報開示の手掛かりとして30のトピックトレンドに注目することの重要性が示唆された。同研究は、日本経営倫理学会のサステナビリティ経営研究に採択された。
人的資本経営研究コンソーシアムでは、2023年3月期末決算企業2,243社の有価証券報告書を分析し、「人工知能技術と人的資本開示におけるサステナビリティの現状」を定量的に把握した。この研究成果は2024年6月に書籍として刊行予定である。
また、ESGマネジメントスコアを活用し、サステナビリティ情報開示との関連性を解析した研究を行い、査読付き論文として投稿を予定している。
さらに、本研究の成果をもとに、データサイエンス入門教育に関する招待論文が日本地域政策研究に採録された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

査読付き論文1件、研究会報告1件、招待論文1件、書籍採録予定1件、更に査読付き論文1件の投稿を予定している。また、ESGスコアデータベースの購入を完了し、当初計画していた研究活動を本格的に開始した。

今後の研究の推進方策

日本国内では、サステナビリティ情報開示が義務化されて2年目となることから、昨年度との比較研究を実施する。また、欧米における統合報告書・ESG/サステナビリティレポート・アニュアルレポートの取得を進め、テキストデータおよび画像データのデータベース構築と分析を進める。

次年度使用額が生じた理由

本年度は,購入するESGスコアデータベースの比較とサステナビリティ情報開示に関する画像データの取得と分析方法について充分な時間を使って検討した。このため,当初予定していた学会での発表、論文誌への掲載費といった経費が次年度使用額として生じた。
本年度に発表、投稿を見送った学会関連、および、論文誌での発表経費として使用する予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 非財務情報と ESG スコアの関係性 トピックモデルによる実証分析2023

    • 著者名/発表者名
      崎濱栄治、保田隆明
    • 雑誌名

      サステナビリティ経営研究

      巻: 4 ページ: 1,14

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] データサイエンス入門教育について ― 実習授業の諸問題と提案 ―2023

    • 著者名/発表者名
      崎濱 栄治
    • 雑誌名

      日本地域政策研究

      巻: 31 ページ: 92~97

    • DOI

      10.32186/ncs.31.0_92

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 人工知能技術と人的資本開示“サステナビリティに関する考え方及び取組”の現状を定量的に把握する2023

    • 著者名/発表者名
      崎濱栄治
    • 学会等名
      人的資本経営研究コンソーシアム
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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