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2022 年度 実施状況報告書

バイオベンチャーにおける提携ネットワークと出口戦略への効果

研究課題

研究課題/領域番号 22K13454
研究機関長崎大学

研究代表者

高井 計吾  長崎大学, 経済学部, 助教 (50895505)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードバイオベンチャー / ネットワーク / 出口戦略
研究実績の概要

本研究は、バイオベンチャーによる提携ネットワークの構築・転換が、出口戦略へ及ぼす効果を解明することを目的とし、2022年度より研究を開始した。初年度にあたる2022年度では、本研究申請以前に構築した共同特許データを補完する形で、ライセンシング、M&A、取引先に関するプレスリリース等、バイオベンチャーの資本・研究開発・販路に関するデータを収集した。ただし、当初想定していたデータの十分な包括性が得られなかったため、2023年度も引き続き各種データの拡充を行っていく。
上記のように、データベースの構築はまだ途上ではあるが、現時点で得られた成果については、「バイオベンチャーの研究開発活動における組織間ネットワークの効果」と題してワークショップにて報告を行った。報告内容は、バイオベンチャーのネットワーク構築様式が、出口戦略のパターンに応じて異なることを示すものである。
また、本研究が分析対象とする、バイオベンチャーの出口戦略として代表的な上場、M&A、企業存続について、先行文献を収集し、主要な論点をまとめた。
今後の研究の展開として、上記のデータベース構築に加え、構築したデータベースを基盤にしてネットワーク分析用ソフトウェアを用いて、中心性、媒介性など各ネットワーク指標の算出を行い、分析を行う。さらに、バイオベンチャーにおける大学発、子会社等が有する制度的文脈が、提携ネットワークの構築プロセス、さらには出口戦略にどのように影響するのかを分析する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究における主な作業はデータベースの構築とその分析となる。2022年度は本課題申請時点で構築していたデータベースの拡充を主に試みた。データ拡充の過程で、ライセンス契約、M&A等の情報を探索したが、申請時点でリストアップしていたデータべースの多くにおいてそれら必要情報の収録が不十分であることが判明した。したがって、2022年度の作業として、代替データベースの選定と関連情報の収集に時間を割かざるを得なかった。以上のようなデータ収集計画の修正が影響し、本研究の進捗はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

2023年度以降における研究の推進方策として、進捗状況欄別記の通り、データベースの包括性において不十分な点が散見されたため、来年度はデータベースの拡充をまずは引き続いて遂行する。引き続いて、構築したデータベースを基盤にしてネットワーク分析用ソフトウェアを用いて、中心性、媒介性など各ネットワーク指標の算出を行い、外部取得したバイオベンチャーの属性変数と共に、研究開発成果に寄与する要因について量的分析を行う。

次年度使用額が生じた理由

当初の計画において、初年度に各種データベースを選定し、契約、またはデータを購入する予定であったが、試用の段階でデータの包括性が不十分であることが判明したため、上記契約を2023年度に行うこととした。以上の理由により次年度使用額が生じている。したがって、次年度分は、ベンチャー企業情報データベースの契約および追加的なデータ購入に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] バイオベンチャーの研究開発活動における組織間ネットワークの効果2023

    • 著者名/発表者名
      高井計吾
    • 学会等名
      京産大アントレプレナーシップワークショップ

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公開日: 2023-12-25  

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