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2023 年度 実施状況報告書

対話型組織開発のその後に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K13467
研究機関京都文教大学

研究代表者

多湖 雅博  京都文教大学, 総合社会学部, 講師 (00784159)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードAppreciative Inquiry / ワーク・エンゲイジメント / 心理的安全性 / リーダーシップ / モチベーション / 健康経営 / やらされ感
研究実績の概要

2024年度も、①「日本国内の職場を対象としたAIの有効性の検証」、②「AIの効果の継続期間の検証」、③「効果の継続のための要因の検証」の3点を実施した。
①については、これまで研究協力いただいてきた職場以外の複数の職場に研究協力をいただいた。内容はこれまで通り、AIによる介入前後および6ヶ月後にさまざまな変数の変化を有無や程度を確認した。その結果、これまで以外の変数(例えば、リーダーシップやモチベーションなどの組織行動)にも、AIは有効であることが明らかになった。また、健康経営への適用可能性も見いだされており、現在精査中である。
②については、これまでの結果と同様に、何らかのフォローアップを行った場合は、効果は継続しているものの、特にフォローアップを行わなかった場合は、効果は継続できていないことが明らかになった。少しずつ症例数も増加しており、信頼性の向上に努めている。
③については、「やらされ感」がキーワードとなっていることが明らかになったが、これらの客観的調査のため、「やらされ感」の質問紙の作成にとりかかっている。
なお、ここまでの研究成果は第25回日本医療マネジメント学会学術総会、日本マネジメント学会第88回全国研究大会、第33回日本医療薬学会年会にて発表している。また、これらの内容は論文化しており、現在学会誌に投稿中である。その他、健康経営への適用可能性については、地域協働研究ジャーナルに掲載されている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2年目の計画は、初年度と同様に「日本国内の職場を対象としたAIの有効性の検証」、「AIの効果の継続期間の検証」、「効果の継続のための要因の検証」の3点であった。着実に症例数が増加しており、結果の信頼性の向上につながっていると考えられるため

今後の研究の推進方策

最終年度も、これまでの内容を継続していくことになる。①「日本国内の職場を対象としたAIの有効性」については、新たなAIの導入が可能な職場があれば積極的に実施し、AI研究の蓄積につなげる。また、②「AIの効果の継続期間」、③「効果の継続のための要因」については、長期に渡る経過観察が必要である。ただし、ただ継続するだけではない。これまでに得られた知見を活かし、ブラッシュアップしていくことになる。さらに、③「効果の継続のための要因」にていて精査し、AIの効果を継続させるために必要な取り組みの探求を行う。その際、「やらされ感」についての質問紙の作成も同時並行で行う。

次年度使用額が生じた理由

前年度のコロナ禍の影響により現地での研究が減ったことと、調達方法の工夫などにより、当初計画より経費の節約ができたため

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 中小企業における健康経営に関する一考察--健康経営実践のためのポジティブデビアンスの可能性2024

    • 著者名/発表者名
      多湖雅博
    • 雑誌名

      地域協働研究ジャーナル

      巻: 3 ページ: 19-30

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 対話型組織開発を用いた職種間協働に向けた取り組み2023

    • 著者名/発表者名
      多湖雅博
    • 学会等名
      第25回日本医療マネジメント学会学術総会
  • [学会発表] 対話型組織開発による医療関係従事者の心理的安全性の向上2023

    • 著者名/発表者名
      多湖雅博
    • 学会等名
      日本マネジメント学会第88回全国研究大会
  • [学会発表] 2040年問題における医療・介護連携に薬剤師はどう携わっていくべきか?2023

    • 著者名/発表者名
      多湖雅博
    • 学会等名
      第33回日本医療薬学会年会

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公開日: 2024-12-25  

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