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2022 年度 実施状況報告書

アパレルを対象としたD2Cショッパーの情報探索と購買行動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K13499
研究機関大妻女子大学

研究代表者

吉井 健  大妻女子大学, 家政学部, 教授 (10826465)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードD2C / アパレル / インターネット / 知覚リスク / リアル店舗
研究実績の概要

本研究では、D2Cのネット店舗にてアパレルを購買する消費者(D2Cショッパー)の知覚リスク低減に影響を及ぼす情報内容やその購買行動を体系的に整理・解明すると共にD2Cに取り組む企業、特に国内の縫製メーカーに向けたマーケティング施策の提案をすることを目的とし、以下の3つのテーマにて実証分析を行うことを計画した。(1)D2Cショッパーの行動プロセスと購買行動傾向の研究 (2)D2Cショッパーの知覚リスク低減効果を高める情報内容の研究 (3)D2Cショッパーに影響を与える、リアル店舗(ショールーム等)との連携施策の研究である。当該年度においては、上記3つの研究テーマに取り組んだ。まず、関連領域の先行研究を行った。そして研究テーマ1では、D2Cショッパーに加え、ショールーミング、リバース・ショールーミング購買した消費者を対象として2023年3月にアンケート調査を実施し、消費者間での比較考察を行った(調査対象者合計:1,460名)。さらに、知覚リスク低減効果を高める情報内容についての調査(研究テーマ2として)、及びリアル店舗(ショールーム等)との連携施策に関する調査(研究テーマ3として)を、研究テーマ1の調査に合わせる形で調査対象者も同一として行った。尚、3つの研究テーマ共に仮説を立ててアンケート調査を行った。本研究成果は、消費者行動研究、流通研究等への波及的な貢献だけでなく、企業のマーケティング実務面にも貢献出来るものと言えよう。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当該年度においては、先行研究とアンケート調査を中心に研究を進めたが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響もあり、元々予定していた企業と連携した調査等の計画が遅れた。以上のことから、当該年度の研究はやや遅れていると言える。しかし、当該年度の研究成果に関しては論文も執筆しており、今後の研究会等を通じて報告も行う予定である。次年度においては、充実した研究を行っていきたい。

今後の研究の推進方策

次年度においては、本研究で計画している以下の3つのテーマ全てを対象として、実証研究を行う。(1)D2Cショッパーの行動プロセスと購買行動傾向の研究 (2)D2Cショッパーの知覚リスク低減効果を高める情報内容の研究 (3)D2Cショッパーに影響を与える、リアル店舗(ショールーム等)との連携施策の研究である。次年度の研究においては、特に、ネット店舗とリアル店舗との連携を図る企業側の協力も得ながら調査を進めると共にアンケート調査も実施する。次年度の研究成果は、今後の雑誌論文や複数の学会を通じて発表することを計画しており、消費者行動研究、流通研究面等への貢献だけでなく、企業のマーケティング施策面にも貢献出来るものと言えよう。

次年度使用額が生じた理由

当該年度の実証研究においては、新型コロナウィルスの感染拡大の影響もあり、計画変更を行うことになった。当該年度においては先行研究とアンケート調査を中心に行ったが、元々予定していた企業と連携した調査等の計画が遅れた。このことから、当初予定していた調査に関する費用等については、未使用分が多いこととなった。次年度においては、当該年度で予定していた分の使用をしたいと考えている。また次年度においては、学会にて研究報告も計画しており、充実した成果報告を行っていきたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] アパレルの DtoC ビジネスとライブコマースに関する考察 -ライブコマースにおける知覚リスク低減の実証研究-2023

    • 著者名/発表者名
      吉井健
    • 雑誌名

      人間生活文化研究

      巻: 33 ページ: 94-100

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] D2C ビジネスにおけるサステナビリティ2023

    • 著者名/発表者名
      吉井健
    • 学会等名
      日本繊維製品消費科学会 2023年度年次大会

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公開日: 2023-12-25  

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