| 研究課題/領域番号 |
22K13638
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| 研究機関 | 鳥取大学 |
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研究代表者 |
呉 永鎬 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (00781163)
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| 研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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| キーワード | 外国人学校 / 朝鮮学校 / 学校保健活動 / 学校保健安全法 / 各種学校 / 生存権 |
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| 研究実績の概要 |
研究開始から初年度となる2022年度は、（１）各地の朝鮮学校における学校保健活動の取り組みの現状を把握すること、（２）その歴史に関する資料の所在を確認すること、（３）「各種学校ないし外国人学校の学校保健活動」というテーマに関連する法律や諸制度に関する基礎知識の整理の三点を研究計画として設定した。
京都市、仙台市、倉敷市、川崎市、東京都等、いくつかの朝鮮学校をめぐり、学校保健活動の実施状況－－例えば学校健診などを、いつから行っているか、実施の主体は誰か、保護者からいくらの保健費を負担してもらうか、地方自治体からの補助の有無等々－－を調査した。その過程で、在日本朝鮮人医学者協会（医協）に所属する医師や看護師、歯科衛生士等が学校保健活動に主体的・献身的・組織的に関わることをとおして、制度的保障がなされない中、1970年代頃から朝鮮学校における学校保健活動が本格化してきたことが明らかになった。その過程には当然、日本人医療関係者たちの貢献もあり続けている。また、医協関係者との人脈を築き、資料調査および関連人物への聞き取り調査を実施する基盤をつくることができた。
韓国学校、ブラジル学校、中華学校など他の外国人学校の調査を開始するための準備を、研究協力者とともに進めることができた。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
多くの調査を計画通りに実施できている。ただし文書資料に関しては資料を保存している主体が明確でない場合や、そもそも保存していないケースが少なかったため、想定以上の時間を要している。スノウボウル形式で人脈を増やしながら、たどりながら、口述資料も含めて調査を実施していく。
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| 今後の研究の推進方策 |
前年度の調査に基づき、今年度は朝鮮学校の学校保健活動の歴史を集中的に調査する。具体的には学校調査（学校所蔵資料の探索、関係者への聞き取り調査）を続けながら、在日朝鮮人の医療関係者からなる在日本朝鮮人医学者協会の関わりの歴史を明らかにするために、同協会が所有する資料の捜索、中心人物や学校保健活動に深く関わってきた人物への聞き取り調査を実施する。
日本における外国人学校の法的地位に関する研究、諸外国における学校保健活動の位置を文献で整理しながら、次年度以降に実施する他の外国人学校への調査の基盤を整える。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
「若手研究における独立基盤形成支援（試行）」分の助成金を期限内に使用することができなかった。次年度以降、綿密な計画を立て、特に関連書籍の購入および研究協力者への謝金をとおして使用していく。
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