研究課題/領域番号 |
22K13675
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
多喜代 健吾 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (00782799)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 保育士 / インフルエンザ / 対策プログラム / 感染症 |
研究実績の概要 |
今年度は、保育士を対象としたインフルエンザ対策プログラムの内容を精査し、強化すべき研修内容を明確化するために、保育士を対象に無記名自記式質問紙調査を用いた予備調査および本調査を行った。 予備調査は、A県B市内の2保育施設の保育士10名(5名/1施設)を対象に行った。調査内容は、①属性(年齢、性別、保育士の経験年数、担当クラスの年齢、施設内外での感染症に関する研修参加の有無など)、②インフルエンザ対策への自信、③インフルエンザ対策の重要度、④自身が保育士としてインフルエンザ対策を行う上で学ぶことが重要だと考える内容、⑤④以外の内容でインフルエンザや感染症対策に取り組むために学びたい内容、⑥保育士としてインフルエンザ対策や感染症対策に取り組む上で困難感を感じた場面、⑦本質問紙について(改善点、気付いた点など)とした。④は既存のプログラムの内容を項目ごとに分類し、概要を記載することで回答者が内容を想起しやすいように配慮した。予備調査については、回答者は設問の意図に沿った回答をしており、改善点なども挙がらなかった。このことから、本調査を①~⑥の内容で実施することにした。 本調査は、予備調査に協力した者を除いた①A県B市内の19保育施設の保育士および②A県B市で開催された保育士を対象とする研修会に参加した保育士を対象に実施した。①と②で回答者が重複しないように質問紙に記載した。回収数は349部であり、現在、集計および分析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予備調査および本調査を実施することができ、研究目的の達成に向けた研究の進展が見られたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は本調査の統計学的分析を進め、結果に基づき既存のプログラムの内容を改善し、保育施設で実施、プログラムの評価を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本調査の分析中であり、分析に必要なソフトウェアの検討や今後のプログラムの実施に必要な物品の検討を並行して行っている。そのため、購入を見送った物品があり、予算に余剰が生じた。今後は、分析やプログラムの実施に合わせて必要となる物品を十分に検討し、効果的に使用していく予定である。
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