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2023 年度 実施状況報告書

マンガのメディア特性を活用した国語科教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K13704
研究機関宮城教育大学

研究代表者

佐野 幹  宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (90791616)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードマンガ / 教材 / 実践史 / メディア / 国語 / 特性
研究実績の概要

本研究では国語科におけるマンガの特性を活用した教材の開発を目的としている。現代の多様式化した情報社会に対応した国語学力の育成を実現させるために、マンガを活用し、メディア特性への気づきをも射程に入れた必然性のある教材モデルを提示し、普及を図ることとしている。そのために①先行実践の整理、②教材の開発、③研究成果の発信を行うことを目指している。
2023年度の実施計画では、①先行実践の整理を完了し、②教材の開発を主として、試行実践や学会発表を行うこととしていた。
①先行実践の整理としては、過去の国語科教育におけるマンガを用いた実践を整理し、それらを目的・用途別に分類した。これによって、今後、マンガを用いた教育実践は、体系的な発展をしていくものと考えられる。この成果は「国語科におけるマンガを用いた先行実践の整理と分類」と題して論文で発表した。
②教材の開発としては、ノベライズによって表現特性への気づきがえられるかどうかを試行調査し、中学校現場において、実践を行い、マンガをノベライズすることの効果を証明し、記述することに成功した。今後はこれをモデルとしてノベライズによる実践応用がなされていくことが期待できる。
試行調査の結果は「マンガをノベライズすることでメディア特性に関してどのような気づきが生まれるか」と題して論文で発表した。また、中学校現場における実践については、研究会で口頭発表を行った。研究会での意見を踏まえて、研究内容の修正を行い、成果を論文のかたちでまとめる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度の実施計画では、①先行実践の整理を完了し、②教材の開発を主として、試行実践や学会発表を行うこととしていたが、それらを概ね順調に遂行しているため。

今後の研究の推進方策

2024年度の計画では、第三フェーズとして、研究成果を発信することとしている。研究は概ね順調に進展しているため、研究成果の発信だけでなく、多様な教材開発を行うことも視野に入れている。2023年度ではノベライズという方法を用いたが、マンガの重要なメディア特性である「コマ割り」を用いた教材開発にも着手していく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 国語科におけるマンガを用いた先行実践の整理と分類2024

    • 著者名/発表者名
      佐野幹
    • 雑誌名

      読書科学

      巻: 65 ページ: 102-115

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] マンガをノベライズすることでメディア特性に関してどのような気づきが生まれるか2024

    • 著者名/発表者名
      佐野幹
    • 雑誌名

      宮城教育大学紀要

      巻: 58 ページ: 67-83

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ノベライズによってメディア特性の気づきを促す授業実践2024

    • 著者名/発表者名
      佐野幹
    • 学会等名
      一人ひとりのことばをつくり出す国語教育の会

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公開日: 2024-12-25  

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