研究課題/領域番号 |
22K13706
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
長倉 守 岐阜大学, 教育学研究科, 准教授 (20734205)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 総合的な学習の時間の改善 / 教育活動と経営活動の一体的推進 / 組織的な評価・改善活動の連鎖 / 実践モデルの開発 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、総合的な学習の時間の改善を推進するカリキュラム・マネジメントの要素や構造、教師の資質能力について、教育活動と経営活動の一体的推進の枠組から明らかにし、改善に寄与する実践モデルを開発することである。今年度は、総合的な学習の時間の改善を推進するカリキュラム・マネジメントの要素や構造に焦点を当て、教育活動と経営活動の一体的推進の枠組を検討するとともに組織的な実践モデルを検討した。 具体的には、総合的な学習の時間の改善とカリキュラム・マネジメントの関係について原理的に整理した上で、カリキュラム・マネジメントにおける組織的な評価・改善活動に着目し、意思決定枠組みの適用可能性について検討するとともに、実践モデルを開発した。実践モデルについては、実践フィールドに援用し組織的に実践した。 検証については、教員と生徒を対象とする質問紙調査とインタビュー調査を実施し、量的及び質的分析により検討した。その結果、即時的かつ組織的な評価・改善活動の連鎖によりカリキュラム・マネジメントが改善し、総合的な学習の時間の改善や教師のカリキュラム開発に対する認識に向上が見られた。またその際には、学校経営戦略として、学校管理職のリーダーシップや総合調整の重要性が確認された。 総合的な学習の時間は、教育内容が規定された教科のカリキュラムと比較して開発的・自律的な教育活動であり、生徒の思考展開の状況を評価・改善する段階において、意思決定枠組みや実践モデルの援用は、組織的なカリキュラム開発に有効であることが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
総合的な学習の時間の改善を推進するカリキュラム・マネジメントの要素や構造に焦点を当て、教育活動と経営活動の一体的推進の枠組から組織的な実践モデルについて実証的に検討することができた。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、総合的な学習の時間の改善を推進するカリキュラム・マネジメントの要素や構造について、地域社会との関係に着目し検討を進める。また、組織的なカリキュラム改善に寄与する教師の資質能力について整理する。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度はコロナ禍の影響や研究計画の再検討により、総合的な学習の時間の改善を推進するカリキュラム・マネジメントの要素や構造に関する検討を先行的に進めたことによる。次年度は、教師の資質能力についてインタビュー調査等により検討を進めることを計画しており、旅費や調査費として使用する予定である。
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