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2023 年度 実施状況報告書

中学校の英語学習への円滑な接続をはかる小学生への英語読み書き指導に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K13711
研究機関帝京大学

研究代表者

銘苅 実土  帝京大学, 教育学部, 講師 (90823154)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード小学校外国語 / リテラシー教育 / ローマ字
研究実績の概要

本研究では、中学以降の英語学習への円滑な接続を可能にするために、小学校段階で指導すべき英語の読み書き学習の内容を明らかにすることを目的とし、検討を行っている。中学生を対象とした研究では、アルファベット文字の持つ音を理解し、それらを混成できること(例:/k/+/a/=/ka/)が、英単語綴りの習得に不可欠だと報告されている。しかし、この内容は小学校における外国語の授業では明確には指導されない。そこで本研究では、小学校段階ではローマ字を活用しアルファベットの混成操作を指導することで、中学以降の英語学習に必要なスキルが身につき、中学以降の英語学習への円滑な接続を果たしうるかという点について検討している。
2022年度は、小学6年生200名程度を対象に事前評価を行い、未介入の状態のローマ字成績について確認した。また、同時期に中学生200名程度を対象に英単語の綴りテストと、英単語の学習方略となるスキルを評価するテストを実施した。学習方略となるスキルとしては、ローマ字、正書法知識(英語独自の綴りの規則の理解)を評価した。次に、小学生を対象に、ローマ字を手がかりに子音や母音という音の単位(以下音素)や、アルファベットの混成規則について学習するワークブックを実施し、本研究で作成した教材によってローマ字の成績が改善することを確認した。2023年度は、2022年度に支援した児童が中学校に進学した後、英単語の読み書きに関する調査を実施し、ローマ字の学習支援が英単語の綴り学習におけるつまずきを軽減しうるか検討し、解析が終了した一部のデータによって、支援効果を確認した。2024年度は、収集した全てのデータを検討し、学習支援の効果について更に多くのサンプルから確認する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

調査を実施している学校の都合により、調査の実施時期にやや遅れが生じた。このことから、研究補助期間の延長を申請した。調査冊子の実施及び回収は全て終えることができたため、今年度はデータの入力および解析を進める予定である。

今後の研究の推進方策

収集することを予定していた調査結果は全て回収することができた。今年度は調査結果のデータ化及び解析を進める予定である。また、補助期間を延長したことに伴い、追加調査を実施することができる見込みであるため、教員調査等を通じ、学習効果に関する事後調査も行いたい。

次年度使用額が生じた理由

調査実施校の都合により、調査の実施時期が遅れたことから、当初使用する予定であった調査冊子の採点及びデータ入力に関する人件費を年度内に執行することができなかった。このことから、研究補助期間の延長を申請した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 小学生のローマ字の達成状況及び学習支援効果に関する研究 クラスタ分析を用いた介入群・未介入群の比較による検討2023

    • 著者名/発表者名
      銘苅実土、小池敏英
    • 学会等名
      日本特殊教育学会 第61回大会
  • [学会発表] 日本語母語話者の 英語読み書き困難の背景と支援 -学習方略と背景要因の変化における考察-2023

    • 著者名/発表者名
      銘苅実土
    • 学会等名
      英語教育ユニバーサルデザイン研究学会 2023年度第2回研究会
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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