研究課題/領域番号 |
22K13753
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
藤谷 元子 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20772065)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | COIL(オンライン国際協働学習) / 遠隔教育 / 教員研修 / カリキュラム開発 / 教師教育 |
研究実績の概要 |
学校におけるICTを活用した協働学習のための教師教育のあり方をふまえた教師教育版COIL(Collaborative Online International Learning: オンライン国際協働学習)の開発が本研究の目的である。本研究は、COILの教師教育版としての学習活動の実施を目標としたカリキュラム設計を目指しているが、1年目となる令和4年度は、教師教育版COILの実施に関する準備として、高等教育において実施されているCOILに関するカリキュラムおよび教材、関係資料等の収集を主に行った。 具体的には、国内外のCOILに関する学術論文、書籍等を収集し、その概要や特徴を整理した。その過程で、国内だけでなく海外でも、特に、教師教育・教員養成分野でのCOILに関する研究はあまり存在しないことが判明しつつある。また、遠隔教育としての日本と国外をオンラインで結ぶ学習は、COVID-19のまん延後、特に推進されるようになってきた一方、そこで行われる学習内容がCOILのカリキュラムとして適切であるかどうかの学術的検討の必要性が明らかになった。 以上の点を踏まえつつ、令和5年度に向け、ワークショップ型教員研修の開発とその試行会の準備も行った。具体的には、令和5年度前半に、研究代表者の所属大学の施設において、第一回目の試行会を設定した。受講者は、研究代表者の所属大学の所在県の現職教員をはじめとした、初等中等教育の現職教員や教員養成大学に在籍している学生等を対象とすることを、想定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1年目である令和4年度は、COILについてのカリキュラムに関する資料等の収集は進んだが、教材収集については充分といえず、また、COVID-19の影響により、外国の大学教員をはじめとする研究協力者を対象とした取材活動が滞っている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、COILについて、カリキュラムおよび教材等資料収集を進め、適宜取材活動を行いながら、ワークショップ型教員研修を開発し、試行会を行う。試行会での課題を明らかにし、3年目に向け、より改善されたワークショップ型教員研修の実践を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究動向取材のための旅費、ワークショップ型教員研修の開発の設備備品費、消耗品費等の経費の支出が大幅に縮減した。研究の進捗に従い、翌年度分の請求分とあわせ、試行会等教員研修の実施に向け、経費を支出する予定であり、次年度使用額をもってこれをあてる。
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