研究課題/領域番号 |
22K13830
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大平 育世 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任研究員 (70841352)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 感情調節 / 強迫症 / 認知行動療法 / 安静時fMRI |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、感情調節機能の神経基盤としての脳内ネットワークについて安静時脳機能面から調査し、強迫症患者を対象とした認知行動療法(cognitive behavioral therapy;CBT)による治療効果との関連を検証することである。 初年度である令和4年度は、研究計画の詳細について検討を行ない、使用する評価尺度、安静時fMRI(resting-state functional MRI;rsfMRI)検査、臨床群を対象とした心理面接等の実施体制を整備した。評価尺度は、感情調節の方略の個人差を測定する心理評価尺度のERQ(Emotion Regulation Questionnaire)、強迫症状の重症度を測る症状評価尺度のY-BOCS(Yale Brown Obsessive-Compulsive Scale)等を使用する。rsfMRI解析はConn toolboxを使用し、従来の確立された皮質ROI(Region of Interest)に加え、皮質下領域および小脳領域の詳細なROIを組み合わせた解析方法を検討した。 研究参加者のリクルートは、20歳以上の成人を対象に、強迫症患者と対照群の参加者を募集した。アセスメント面接後、介入前の質問紙調査とrsfMRIの撮像を施行し、強迫症患者を対象に個人面接による曝露反応妨害法を用いたCBTを開始した。また感情調節機能と安静時脳機能画像との関連性を調査するため、今年度得られたデータの整備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年3月までに、強迫症患者10名の研究参加申し込みがあった。このうち1名が研究から除外となり、目標人数に達していないため進捗はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は研究参加者のリクルートと各検査の実施、認知行動療法による介入を引き続き行うと共に、得られたMRI画像と評価指標との関連性を調べるためのデータ整備と解析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響で学会参加に係る旅費が使用されなかった。また、当初計画よりも進捗が遅れたために、物品の購入および研究協力者の人件費・謝金の未使用分が発生した。本年度未使用分は次年度研究遂行のための人件費・謝金、情報収集のための学会参加費等にあてる予定である。
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