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2022 年度 実施状況報告書

精神科臨床における心理検査の発展的意義の解明と医療経済的評価の適正化

研究課題

研究課題/領域番号 22K13836
研究機関神戸大学

研究代表者

足立 祥  神戸大学, インクルーシブキャンパス&ヘルスケアセンター, 助教 (30827001)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードレセプトデータ / 心理検査
研究実績の概要

本研究は、日本全国規模の大規模医療データ(レセプトデータベース)を利用することにより、精神科臨床における心理検査の発展的意義として、①心理検査を行うことは重要なアウトカムである最終的な病状軽快や死亡率軽減にどの程度寄与しているのか、②どの程度の医療経済的効果が見込まれるのか、③アウトカムに最も寄与し効率的となる心理検査の使用方法はどのようなものか、について明らかにすることを目的としている。
令和4年度は、厚生労働省レセプトデータベースにおけるサンプリングデータセットを利用し、心理検査の全国での実施状況、及びそれらに影響をもたらす因子を明らかにすることを目的とした予備調査を開始している。厚生労働省のレセプトデータベースの使用申請に基づき、厚生労働省担当部局と連携しながらデータベースからの各抽出項目の調整を行った。また、レセプト情報等の利用にあたってのセキュリティ要件を満たすため、研究施設の整備を行った。厚生労働省のレセプトデータベースの使用について承認を得た後、データの調整、解析用データセットを生成し、基本統計量等を明らかにしている。さらに、レセプトデータベース特別抽出を用いた本解析についても申請準備をすすめており、承認を得てデータを入手次第、解析用データセットを生成し解析を進めることが可能となっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度実施予定であった、予備調査についてのサンプリングデータセット使用申請、セキュリティ要件を満たすための研究施設の整備、計算機等の備品の準備を完了しており、予備調査を開始し解析をすすめている。また、本調査についてもレセプトデータ特別抽出利用申請の準備を行っている。利用申請についてはやや遅れているものの、データを入手次第、解析用データセットを生成し解析を進められる状態であり、おおむね順調に進展していると考えている。

今後の研究の推進方策

予備調査の結果について学会等で発表していくとともに、レセプトデータベース特別抽出を用いた本解析についても厚生労働省担当部局との連携を図りながら申請の準備をすすめる。データを入手次第、解析用データセットを生成し解析を進め、学会発表および学術論文等にて成果を公表していく。

次年度使用額が生じた理由

計算機準備における半導体部品の高騰や、レセプトデータ使用料の値上げがあり、予定通りに研究費を使用できなかった。さらには、レセプトデータ特別抽出の使用申請、使用量の支払いがまだのため、数万円の差引額が生じた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] SNS感情分析を用いた、大学を取り巻く環境でのストレス要因抽出の試み2022

    • 著者名/発表者名
      足立 祥, 毛利 健太朗, 山本 泰司
    • 学会等名
      第44回全国大学メンタルヘルス学会総会
  • [学会発表] 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による環境変化が 教職員に与えた精神的ストレスの評価2022

    • 著者名/発表者名
      毛利 健太朗、足立 祥、飛松 崇子、高橋 健太郎、井口 元三、楠田 康子、林原 礼子、近藤 泰子、鹿野 伸子、大崎 絵里子、山本 泰司
    • 学会等名
      第60回全国大学保健管理研究集会

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公開日: 2023-12-25  

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