研究課題/領域番号 |
22K13861
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研究機関 | 比治山大学 |
研究代表者 |
木谷 智子 比治山大学, 現代文化学部, 講師 (70816230)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 青年期 / アイデンティティ / 自己の多面性 / 役割葛藤 |
研究実績の概要 |
現代社会において,青年は多くの社会的役割を持つとされている。役割に応じた多面的な自己は,社会適応を促進する一方で,アイデンティティを拡散させるという指摘もある。従来においては,自己の多面性がアイデンティティに与える直接的な影響が検討されてきたが,本研究においては,自己の多面性がアイデンティティに与える影響は,青年が持つ役割の重要性や役割間の調和度によって調整されるという仮説を検証する。 本研究では,アンケート調査(研究1)と面接調査(研究2)を実施予定である。2023年度は,アンケート調査(研究1)を行う予定であった。アンケートでは,自己の多面性・役割間の調和度・アイデンティティを測定する予定であったが,自己の多面性と役割間の調和度の指標において検討が必要な点が2点考えられたため,測定方法の見直しを行った。 まず自己の多面性の測定においては,調査者が複数の役割をあらかじめ提示し,参加者が役割に応じた自己概念を選択する方法を用いる予定であったが,先行研究(Donahue,1993)で使用されている社会的役割が,現代青年が有している社会的役割に適していない可能性が考えられたため,本調査を行う前に,予備調査として現代青年が持つ社会的役割に関する探索的な調査を行った。本調査では,予備調査で得られた社会的役割を提示する予定である。また,役割間の調和度を測定する尺度として,想定していた尺度よりも本研究の目的に適していると考えられる尺度を見つけたため,著者に連絡を取り翻訳依頼を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査を適切に行うために,予備調査や尺度の翻訳依頼を行ったため,進捗状況が遅れている状態である。
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今後の研究の推進方策 |
予備調査の結果を踏まえて調査票を作成し,研究1の調査を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度実施予定であったアンケート調査を次年度実施する。
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