研究課題
今年度は対数的標準対よりも特異点の悪い正規対に関する極小モデル理論の研究を行った。対数的標準対場合と同様に、豊富な因子を付随させた(偏極化と呼ばれる)正規対に関して、特定の条件の下、極小モデル理論の構築に成功した。これは2020年に発表されたHashizume--Huの結果の一般化になっている。この結果は現在学術誌に投稿中である。
2: おおむね順調に進展している
Hashizume--Huの結果の一般化である正規対の極小モデル理論を構築できたため。
偏極化された複素代数多様体の極小モデル理論は十分発展しているので、この理論を用いて様々な対象での極小モデル理論を構築していく予定である。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 6件)
Michigan Mathematical Journal
巻: - ページ: -
10.1307/mmj/20226207
Bulletin of the London Mathematical Society
巻: 56 ページ: 551~565
10.1112/blms.12949