研究課題
当該年度は、向き付け不可能曲面上の非分離単純閉曲線へのレベル2写像類群による作用について調べた。具体的には、異なる2つの非分離単純閉曲線がレベル2写像類群の元で移り合うための必要十分条件は、その2つの曲線の位数2の巡回群係数の1次ホモロジー類が等しいことであることを示した。本結果は、向き付け不可能曲面の曲線複体を用いたレベル2写像類群の表示を調べる研究において重要な役割を担う。
3: やや遅れている
育児により研究時間をあまり確保できていないため。
当該年度研究成果を利用し、向き付け不可能曲面の分離単純閉曲線やある非分離単純閉曲線群へのレベル2写像類群による作用について調べる。さらに、その結果を用いて、向き付け不可能曲面の曲線複体を利用したレベル2写像類群の表示を調べる研究にとりかかる。
育児により、当初予定していた出張を何件か取りやめたため。次年度は、出張旅費及びPC等物品費に使用する。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件)
Osaka Journal of Mathematics
巻: 59, no. 2 ページ: 269-314