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2023 年度 実施状況報告書

量子ウオークの疑似周期性から抽出されるグラフ構造

研究課題

研究課題/領域番号 22K13952
研究機関石川工業高等専門学校

研究代表者

吉江 佑介  石川工業高等専門学校, 一般教育科, 講師 (10916175)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワード量子ウォーク / 量子探索 / 周期性
研究実績の概要

R5年度にて学術論文"Odd periodic Grover walk"(単著)がQuantum Information and Processingにて掲載可となった。こちらはGrover walkの周期性に関する論文で, 以前より周期が奇数になるグラフはその周期に応じたサイクルグラフのみであるとの予想を立てていたが, その予想が真である事を述べたものである。手法としてはグラフの確率推移行列の固有多項式の解析によるものである。固有多項式の係数はグラフの幾何的な情報を多分に含んでおり, Grover walkに周期性を課すとその係数にもいくつか制限が掛かる。その制限を侵さないグラフを探すとなれば, それは非常に少ないクラスに絞られる事となり, 結果奇数周期的なGrover walkを持つグラフを全て列挙する事が出来た。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

高専の担任など業務に費やす時間がやや多くなり, 研究に割く時間を以前より設けづらくなった為

今後の研究の推進方策

いくつかのグラフについて疑似周期性について考案し, 量子探索の有効性を付加するグラフ構造を見出す。まずは手始めにR4年度に投稿した辺符号グラフ上の量子探索の一般化を図り, その足掛かりとする。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Odd-periodic Grover walks2023

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Yoshie
    • 雑誌名

      Quantum Information and Processing

      巻: 22 ページ: 316

    • DOI

      10.1007/s11128-023-04078-y

    • 査読あり
  • [学会発表] 量子ウォークによる部分グラフ探索2023

    • 著者名/発表者名
      吉江佑介
    • 学会等名
      離散数学とその応用研究集会2023
  • [学会発表] Grover walkの周期性とグラフ幾何2023

    • 著者名/発表者名
      吉江佑介
    • 学会等名
      日本数学会2023年度秋季総合分科会

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公開日: 2024-12-25  

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