スペクトルイメージング技術に基づき、電子雲の高時間分解計測技術を開発した。高強度レーザーを2分割し、イオン加速用のメインレーザーで生成された電子雲の影をプローブレーザーで測定した。その結果、電子雲はレーザー照射後わずか2psでターゲットの横方向に直径約150umまで急速に拡大した。その後、ナイフエッジを用いて、イオン加速に寄与する電子雲の面積を定量化した。その結果、ナイフエッジの立体角制限に制約されたエネルギーカットオフ近傍の高エネルギー陽子は、約25umの限られたソース領域(電子雲)からしか加速できないことが実証された。レーザー駆動イオンの良好なエミッタンスは小さなソースサイズに起因した。
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