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2023 年度 実績報告書

BとΥ(2S)中間子崩壊でのレプトン普遍性の研究による新物理の探索

研究課題

研究課題/領域番号 22K14056
研究機関名古屋大学

研究代表者

周 啓東  名古屋大学, 高等研究院(素粒子), 特任助教 (50833191)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードレプトン普遍性の破れ
研究実績の概要

本研究では、これまでB→D(*)τνとB→D(*)lν (l = e, μ)の崩壊頻度の相対比RD(*)の測定で兆候があったレプトン普遍性の破れの有無を明らかにし、新物理 の発見を目指す。
本年度では、Belle II実験のデータを用いる初めてのR(D*)の測定を行った。測定したR(D*)=0.267 (+0.041/-0.039) (+0.028/-0.033)である。第一の括弧の内は統計誤差であり、第二の括弧の内は系統誤差である。これはBelle II実験の初めてのR(D*)の結果となる。R(D*)の測定感度は、Belle II実験の189 fb^-1のデータで、Belle実験の711 fb^-1のデータと同程度になった。Heavy Flavor Averaging GroupがBelle IIの実験結果を入れて、すべての実験で測定したR(D*)の平均値と標準模型の理論値に比べて、3.3σの乖離を示した。これらの結果は、国際会議で公開し、本年度中にR(D*)の結果を論文として公表する。
Belle II実験の189 fb^-1データを用いる初めてR(D*)の測定は、統計誤差が主要な誤差となる測定であり、これから蓄積されるBelle II実験のデータが増加するとともに、R(D*)の測定の感度が向上する。Belle II実験が現在363 fb^-1のデータが蓄積されている。このデータセットを用いて、RDとRD*の測定を進めた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] DESY/Bonn university(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      DESY/Bonn university
  • [国際共同研究] Mcgill university(カナダ)

    • 国名
      カナダ
    • 外国機関名
      Mcgill university
  • [学会発表] Recent Belle II results on semileptonic B decays and tests of lepton-flavor universality2023

    • 著者名/発表者名
      児島一輝
    • 学会等名
      31st International Symposium on Lepton Photon Interactions at High Energies
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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