あらゆる銀河の中心には、太陽の数百万倍から数十億倍の質量を持つ超巨大ブラックホールが存在する。宇宙史解明において、その基本構成要素である超巨大ブラックホール周辺の物理を解明することは重要である。本研究では、超巨大ブラックホール周辺の磁場を測定することに成功した。今後は、測定された磁場強度から超巨大ブラックホールにおける粒子加速メカニズムの解明が進むだろう。さらに、X線、γ線、ニュートリノ観測と組み合わせて、マルチメッセンジャー天文学を開拓し、銀河と超巨大ブラックホールの共進化に重要な示唆を与えるだろう。
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