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2022 年度 実績報告書

鉱物の衝撃変成過程における衝撃波のパルス時間幅の影響

研究課題

研究課題/領域番号 22K14128
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

高木 壮大  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 物質構造科学研究所, 学振特別研究員 (00883208)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2023-03-31
キーワード鉱物 / 衝撃 / 結晶構造変化
研究実績の概要

本研究は、隕石衝突を受けた鉱物から過去の天体史を読み解くために必要となる鉱物の衝撃変成メカニズムの基礎データを実験から得ることを目的に行なった。隕石衝突の衝撃によって引き起こされる鉱物の結晶構造変化に対して衝撃波の時間プロファイルが与える影響を実験によって調べた。衝撃実験下でその場X線回折測定を行うことで、結晶構造が変化していく過程を観察した。ジルコンと長石を対象の鉱物として実験した。短い衝撃波時間幅はレーザーによって再現可能で、申請者のこれまでの研究や他グループの実験によってデータが得られてきている。本研究では衝撃銃を用いて、より長い(サブマイクロ秒)衝撃波時間幅の実験を米国の放射光施設で行なった。ジルコンの実験結果からナノ秒衝撃波の場合と同様の高圧相への相転移を観察した。より高圧下での実験ではメルト化が観察されたが、その後の衝撃解放過程でも非晶質状態を保つことが明らかになった。長石における実験では衝撃下での非晶質化が観察され、衝撃解放過程でも非晶質状態を保つことが明らかになった。これらの結果はナノ秒の時間スケールでのレーザー駆動衝撃波での実験データと異なり、衝撃の時間幅が結晶構造ダイナミクスの可逆性に影響を与えるという知見が得られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Phase transition and melting in zircon by nanosecond shock loading2022

    • 著者名/発表者名
      Takagi Sota、Ichiyanagi Kouhei、Kyono Atsushi、Kawai Nobuaki、Nozawa Shunsuke、Ozaki Norimasa、Seto Yusuke、Okuchi Takuo、Nitta Souma、Okada Satoru、Miyanishi Kohei、Sueda Keiichi、Togashi Tadashi、Yabuuchi Toshinori
    • 雑誌名

      Physics and Chemistry of Minerals

      巻: 49 ページ: -

    • DOI

      10.1007/s00269-022-01184-8

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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