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2023 年度 研究成果報告書

ハイエントロピー合金含浸法により実現する新規耐熱材料の創成

研究課題

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研究課題/領域番号 22K14152
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分18010:材料力学および機械材料関連
研究機関東京理科大学

研究代表者

新井 優太郎  東京理科大学, 先進工学部マテリアル創成工学科, 講師 (70844439)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードハイエントロピー材料 / 合金溶融含浸 / セラミックス基複合材料 / 多元素セラミックス / 酸化挙動
研究成果の概要

本研究では次世代の革新的な輸送システムとして着目されている極超音速機の部材としての多元素セラミックス基複合材料(ハイエントロピーセラミックス基複合材料)創成を目指した。計算熱力学を援用し,Ti-Zr-Hf-Nb-B系及びTi-Zr-Hf-Nb-Si系でハイエントロピー合金含浸法を確立することが出来た。作製した多元素セラミックス複合材料を酸化雰囲気で最高温度2500℃程度の環境に曝露すると表面の損耗率を10~15%程度であり,従来材料であるC/Cよりも損耗を抑制できることが示された。

自由記述の分野

熱力学,材料強度学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では従来の航空宇宙用耐熱材料のように炭素の損耗やSiO2の被膜形成に頼ったコンセプトとは異なる損耗抑制メカニズムを発現する材料を創成した。材料設計に情報科学と熱力学の融合である計算熱力学を取り入れることで,5~6元系という複雑な材料系でも研究期間内に材料プロセスの確立という学術的意義を実現できた。この材料は次世代輸送システムとして音速の5倍以上で飛行する極超音速機用部材として魅力的な候補であり,輸送時間の短縮と効率化,省エネ化という社会的意義の達成に貢献できると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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