洋上ウィンドファームの発電量評価には、各風車が形成するウェイクの相互干渉を正しく予測することが重要である。本研究では、格子ボルツマン法を利用した洋上ウィンドファーム流れの高性能CFDツールの開発を行った。アクチュエータライン風車モデルと大気境界層流入モデルを格子ボルツマン法を導入し、大規模な乱流シミュレーションを可能にした。先行研究の風洞実験との比較により、提案した計算手法は十分な精度でウェイクの速度分布や発電量を評価できることを確認した。複数GPUを用いた大規模並列計算により洋上ウィンドファームの解析を実施し、観測データの発電量とよく一致した予測結果を得られることを確認した。
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