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2024 年度 実施状況報告書

先進的な航空交通管理に資する運航効率の統計分析法と評価ツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K14342
研究機関九州大学

研究代表者

原田 明徳  九州大学, 工学研究院, 准教授 (70785112)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード航空交通管理 / 運航効率向上 / 大規模実運航データ / 統計分析 / 運航効率の分析・評価ツール
研究実績の概要

令和6年度は、本研究において開発した運航効率の評価ツールを用いて将来の軌道ベース運用に適した飛行計画の提案を行った。国内主要路線の一つである福岡発羽田着の複数の便について、軌道最適化分析を用い管制の調整可能時間余裕を考慮した飛行軌道を求め、新たな飛行計画としての利用可能性を示した。具体的には、COVID-19によるパンデミック収束後の2022年6月において、羽田空港の34Lまたは34Rへの着陸が予定されていた約200便の実際の飛行計画データに対し飛行軌道最適化を適用し、燃料最小となるコストインデックスゼロのケースにおいて、最適軌道の飛行計画からの飛行時間差として平均+300秒、標準偏差80秒を得た。一方、実飛行と飛行計画との比較結果から現行で必要な調整可能時間の余裕は最大で350秒程度であり、燃料最小軌道が現在の管制の調整可能時間余裕を包含できることを示すことが示唆された。提案した管制の方法は現行の方法と異なり、鉛直面内における高度と速度の調整のみによるものであるため、飛行時間の延長に燃料消費量の増加が発生しないという利点があり、将来の軌道ベース運用に適した飛行計画として有用であることを国際会議にて報告した。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

運航効率に影響を与える因子の定量的評価に用いる統計的分析手法の確立に時間を要している。令和6年度は研究代表者の所属変更後の初年度であり研究室の立ち上げをはじめとする諸業務、および旧所属における研究指導や講義等の業務により本研究以外の業務エフォートの割合が増加したことが理由である。

今後の研究の推進方策

本研究に関して協力関係にある航空会社の運航管理者から実運航の知識に基づく意見を取り入れ、運航効率に影響を与える因子を効果的に特定、評価する方法を早急に確立する。

次年度使用額が生じた理由

今年度は主に、統計的分析手法の習得および飛行計画データを用いた分析を行い、QAR飛行データや新たな物品の購入の必要がなかったため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] 軌道ベース運用に適した飛行計画の軌道生成2024

    • 著者名/発表者名
      原田明徳,武市昇,東野伸一郎,猪端沙希,長田信泰,中畑洋明,松本大和,安田晃久
    • 学会等名
      日本航空宇宙学会第62回飛行機シンポジウム
  • [学会発表] Feasibility study on operational flight plans adapted for trajectory based operation2024

    • 著者名/発表者名
      Akinori HARADA, Noboru TAKEICHI, Takumi MASUKI, Hiroaki NAKAHATA, Saki INOHATA, Nobuyasu NAGATA, Akihisa YASUDA
    • 学会等名
      34th Congress of the International Council of the Aeronautical Sciences, ICAS 2024
    • 国際学会

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公開日: 2025-12-26  

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