研究課題
若手研究
本研究では,ナノスケール3次元その場観察手法の開発に取り組むと共に,金属の引張その場観察を通して破壊過程に関する重要な知見を得た.前者では加熱その場観察により,ナノ粒子焼結を3次元で捉えるという,世界初の試みに成功した.後者では,独自に試料作製法を考案し,き裂進展過程を解析することで,き裂先端における非晶質化が生じていることを解明した.このように,ナノスケールにおける観察手法や破壊挙動に関する知見を得ることで,計算科学との連携による高度な解析技術への展開が期待される.
金属材料
ナノスケールにおける3次元その場観察は例が極めて少なく,ナノ粒子の焼結現象を捉えた例は世界初となる.これによって,ナノ材料の動的挙動を詳細に解析できるものと期待される.また,本研究で得られたナノスケールにおける破壊現象の直視観察結果は破壊モデルの構築にあたって重要な知見になると考えられ,上記3次元その場観察と組み合わせることで更なる展開が期待できる.