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2023 年度 実施状況報告書

外部電場によるペプチド分子集合体のトポロジカル分離

研究課題

研究課題/領域番号 22K14553
研究機関京都大学

研究代表者

宇治 広隆  京都大学, 工学研究科, 助教 (50788164)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード自己組織化 / 分子集合体 / ヘリックスペプチド
研究実績の概要

本研究課題では、外部電磁場における分子集合体の誘電的特性を詳細に解析することで、多様な形態の分子集合体において誘電力と膜構造の関係を調べることを目的としている。昨年度は、両親媒性ブロックポリペプチドからなる分子集合体の形態について研究を遂行した。分子集合体の形態は、ナノシートやベシクル構造といった膜を開いた状態と閉じた状態の形態が得られることが分かった。また、これまでに中空のチューブ構造の分子集合体が得られている。2023年度は、これらの分子集合体の形態を単なる形のみならず、物理的指標で評価できないか検討した。具体的には、高速原子間力顕微鏡や透過型電子顕微鏡等で得られる形態像から、熱平衡状態であると仮定して、膜張力や曲げ剛性の評価を試みた。形態変化が分かりやすいファイバー状の分子集合体を形成するタンパク質サンプルをコントロールとして、高速原子間力顕微鏡像から曲げ剛性の評価を行ったところ、オーダーとして矛盾しない曲げ剛性の値が得られることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者である宇治が2024年4月1日付けで異動したため、異動に掛かり前後の間に数ヶ月程度に渡り万全の研究体制という形ではなかったため。

今後の研究の推進方策

2024年度は、引き続きペプチド分子集合体の誘電体特性の評価を試みる。

次年度使用額が生じた理由

2023年度は、計画書の予定に比べて消耗品に掛かる費用が抑えられたため、次年度使用額が生じた。また、2024年度は当該研究課題遂行のため異動先での研究環境の整備が必要なため、当該次年度使用額を有効に活用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] クモ牽引糸タンパク質の高速原子間力顕微鏡を用いた観察と集合挙動に及ぼすpHの影響2023

    • 著者名/発表者名
      竹田遥・川口拓馬・FOONG C. P. ・宇治広隆・沼田圭司
    • 学会等名
      第13回CSJ化学フェスタ2023

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公開日: 2024-12-25  

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