本研究の目的は,放射光X線パルスと同期可能なファイバーレーザーシステムおよびそれを用いたテラヘルツ波源を開発し,X線と近赤外光,さらにはX線とテラヘルツ波を組み合わせた時間分解分光を実現することである. 研究においては,コンパクトかつ持ち運び可能な超短パルスフェムト秒ファイバーレーザーシステム(パルス幅35 fs)および放射光とのタイミング同期システムを開発し,実際に放射光と同期させたうえで性能を評価した.この成果はJournal of Synchrotron Radiation誌に発表した.また,本システムを用いたテラヘルツ波の発生と評価にも成功しており,近く成果を発表する予定である.
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