研究課題
若手研究
液体の極端紫外レーザー光電子分光を発展させることで、気液界面の分子の電子状態や構造について研究する方法論を確立した。技術的には、極端紫外レーザー光源の高光子エネルギー化と液膜ジェット法の導入を行い、溶液中のカチオンまでも観測可能とした。また、分子動力学計算との比較によって、観測される界面現象の起源を探索し、同時に理論モデルの検証を行った。
化学反応ダイナミクス
得られた研究成果は気液界面における分子の構造や電子状態を観測する新奇な手法であり、従来の手法とは異なる側面を検出することができる。本手法の確立によって、エアロゾルや、海洋表面のような地球上のありふれた反応場における分子の状態に関する研究が、より多角的に行うことが可能となった。また、得られた結果は、気液界面の分子に対する理論的モデルやその理解にも波及した。