研究課題/領域番号 |
22K14677
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
八木 亜樹子 名古屋大学, 理学研究科(WPI), 特任准教授 (20803282)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | デンドリマー / 高分子 / 機能性分子 / π材料 / 水溶性材料 / ハイブリッド |
研究成果の概要 |
本研究では,有機溶媒への溶解性が低く,取り扱いにくい機能性高分子の効率的合成とユニークな応用展開を目指す研究である.独自で開発したデンドリマー担持法を用いることで,ポリチオフェンやポリパラフェニレンやポリフルオレンなど多様な 難溶機能性高分子を合成することができた.また,ポリチオフェン骨格を異種材料にハイブリッド化させることで,電気伝導性材料がハイブリッドした新奇物質を創出することにも成功した.これらの成果を通して,新たなデンドリマーの構造の検討へと研究が発展し,それにより高い水溶性をもつポリチオフェンや広範な溶媒への溶解性を示すポリチオフェンなど新たな物質群を合成することができた.
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自由記述の分野 |
有機化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,難溶の機能性高分子の合成法を開発するという挑戦的な課題である.達成したことにより,本研究で合成した高分子のみならず,様々な難溶性高分子の合成の可能性が広がった.また,合成するのみならず,その応用展開をも拓いたことで多くの学術領域の発展に寄与すると考えている.特に,生物学への応用は,難溶性高分子にはない応用分野であったことから,それを切り拓いた研究であるといえる.広範な種類の溶媒への高い溶解性をもつポリチオフェンは,伝導性材料として様々な応用を行う際に強力な特性を有すると期待されるほか,水溶性ポリチオフェンを用いたバイオテクノロジーへの応用が高く期待できる.
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