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2023 年度 研究成果報告書

新規グリコシルラジカル発生法の開発と無保護C-グリコシル化反応への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 22K14683
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分33020:有機合成化学関連
研究機関九州大学

研究代表者

寄立 麻琴  九州大学, 薬学研究院, 助教 (70843788)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード擬糖鎖 / C-グリコシド / 光触媒 / 無保護 / グリコシルラジカル / ラジカル
研究成果の概要

C-グリコシドアナログは、天然型糖鎖に糖加水分解酵素耐性を付与した糖鎖アナログ分子であり、創薬やケミカルバイオロジー分野において注目されている。しかしその合成には糖水酸基およびアグリコンの保護が必須であり、水溶性の生体内高分子などを直接就職することは困難であった。そこで我々は、高い水溶性を有する無保護グリコシルスルフィネートを新たな糖ドナーとした新規C-グリコシル化反応を開発した。無保護グリコシルスルフィネートを光触媒と混合し青色LEDを照射するとグリコシルラジカルが生じた。マイケルアクセプターと反応させることで無保護C-グリコシドの直接合成に成功した。

自由記述の分野

有機合成化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、これまでに困難であった無保護C-グリコシドの直接合成法を開発した。新たに見出した無保護グリコシルスルフィネートは、安価な原料と試薬から大量合成することが可能であり、室温下極めて安定な固体である。水溶性が極めて高く、水や緩衝溶液に容易に溶解し、水溶性アグリコンと直接反応させることが可能である。これまでに、無保護アクリル酸やN-アセチルデヒドロアラニンとの直接C-グリコシル化に成功した。本結果は、翻訳後修飾により生じたデヒドロアラニンを有するたんぱく質などと直接連結できる可能性を示唆している。

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公開日: 2025-01-30  

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