本研究は、テルペン環化反応における反応制御機構の解明を目的とし、CF3基を有する人工基質を用いて、カルボカチオンと低求核性二重結合の反応性、およびMe基の役割を明らかにすることを目指しています。この研究は、従来の実験科学的手法に加え、最新の計算化学を組み合わせた独自のアプローチを採用しており、学術的に新規性と独創性を有しています。本研究成果により、自在にテルペン化合物を生産する酵素設計や、低環境負荷型物質生産によるSDGsへの貢献の可能性を秘めています。さらに、CF3基を有する環化生成物は、新規医薬品リード化合物や新規機能性分子としての応用が期待されるため、社会的意義も大きいと考えられます。
|