新たな核酸輸送剤として一次元伸長ナノカーボンに着目し、その合成をおこなった。分子設計としては、核酸と静電相互作用を促すためにカチオン性の置換基(アミノ基)を一次元に伸長したナノカーボン分子に導入することとした。また一次元に伸張したナノカーボン分子の合成に関しては、一次元に共有結合的に伸張させる方法と超分子化学の手法を用いる方法で合成を試みた。 共有結合的に伸張させる方法においては、先端構造がアミノ基であるデンドリマーを担体とした芳香族ポリマーの合成に成功した。また超分子化学の手法を用いる方法においては、芳香族アミノアゾ化合物がアスペクト比の高い分子集合体を形成することが示唆される結果を得た。
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