研究課題/領域番号 |
22K14827
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
竹谷 皓規 富山大学, 学術研究部教育研究推進系, 特命助教 (50825312)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ラマン分光法 / DNB解析 / 炎症細胞モデル / 遷移点解明 |
研究成果の概要 |
当初目標としていた、ラマン分光法とDynamical Network Biomaker(DNB)理論による揺らぎ解析の組み合わせ技術を用いることで、炎症刺激を与えたマウスマクロファージ細胞が特定の時点で揺らいでいることを確認した。細胞が揺らいだ時点が正しいか複数回による再現性確認実験による検証を行い、細胞遷移状態の時点を特定することに成功した。本成果を複数の学会で発表を行い、現在は細胞遷移状態において炎症刺激を与えた細胞にどのような変化が生じているのかを従来解析法を用い明らかにし、論文化を目指している。
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自由記述の分野 |
生体機能光学解析/生物分析化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Dynamical Network Biomaker(DNB)理論は様々な状態が移行する際の予兆を揺らぎとして検出できることが分かってきており、生命現象においても適応が期待されていた。本研究はDNB理論とラマン分光法と組み合わせることで、実際の生命現象において揺らぎを観測し遷移点を特定できた、DNB理論を実用化できた例となる。検出された炎症細胞の遷移点はこれまでの炎症の研究で着目されていない時点であり、DNB理論とラマン分光法の組み合わせは、知られていた生命現象に対し新たな知見を与える技術であると言える。
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