研究課題/領域番号 |
22K14858
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
成田 瑞 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 行動医学研究部, 室長 (20749882)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | Depression |
研究実績の概要 |
データのクレンジングおよび解析に使用する最終サンプルの決定、考えうる交絡因子の事前設定を行った。メインの解析も特定の変数については完了し、論文を出版した。具体的な知見としては、果物およびフラボノイドの豊富な果物の摂取量が多いほど、うつ病が発症するリスクが低いことが示された。果物全体と、フラボノイドが豊富な果物の両方について、最も多く摂取したグループでうつ病のオッズ比が低かったことから、フラボノイド固有のメカニズムというよりも、果物全体が持つ抗酸化作用などの生物学的作用によりうつ病の発症に対して予防的に働いた可能性が考えられた。一方、野菜や関連する栄養素とうつ病との有意な関連は見られなかった。この理由は明らかではないが、野菜とうつ病に関連している様々な要因を除外しきれなかったことなどが考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
特に問題なく解析が行えている。
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今後の研究の推進方策 |
既に発刊した論文とは異なる変数、異なる解析方法を試していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響から、当初予定していた学会発表などの支出を次年度以降に延期したため。
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