研究課題/領域番号 |
22K15047
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鈴木 干城 京都大学, 医生物学研究所, 助教 (80833334)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 麻疹ウイルス / 構造生物学 / X線結晶構造解析 / 受容体 / 膜融合 / SSPE |
研究実績の概要 |
Hタンパク質とCADM分子の相互作用を確認するため、それぞれを組換えタンパク質として調製するための検討を行った。Hタンパク質のストークがCADMとの相互作用に重要であることが報告されているため、ヘッドとストークを両方含むHタンパク質コンストラクトを設計し、ヒト培養細胞を用いて発現させた。発現させたHタンパク質をNiアフィニティークロマトグラフィーとゲルろ過クロマトグラフィーで精製することに成功した。CADM分子はショウジョウバエ由来S2細胞をを用いて発現させ、strep-tagアフィニティークロマトグラフィー、ゲルろ過クロマトグラフィーを用いて精製することに成功した。精製したタンパク質を用いてBiacoreを用いた結合実験を行ったが、HとCADMの結合は確認できなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Hタンパク質とCADM分子の結合が確認できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
stalkドメインを発現コンストラクトに含めると、Hタンパク質が不安定化するため、CADMとの結合能を維持しつつ、精製タンパク質として安定な発現コンストラクトの検討を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究室において共用で使用している試薬を流用することができたので、使用額を抑えることができた。今年度はCADMと結合するstalkコンストラクトのスクリーニングを行うため、組換えタンパク質発現用の細胞培養培地を購入する。
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