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2023 年度 実績報告書

ストップコドン読み飛ばしにより生まれるSyntaxin17の新たな機能

研究課題

研究課題/領域番号 22K15099
研究機関東京工業大学

研究代表者

川口 紘平  東京工業大学, 科学技術創成研究院, 特任助教 (10835515)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードショウジョウバエ / ストップコドンの読み飛ばし / Stx17 / 膜輸送
研究実績の概要

Stx17のストップコドンの読み飛ばし頻度を測るレポーターコンストラクトを作製し、Stx17のストップコドンの読み飛ばしが高頻度に起こる組織を調べた。その結果、神経細胞ではStx17のストップコドンが高頻度に起こり、延長型Stx17が高発現していることが明らかになった。
通常型Stx17と延長型Stx17の細胞内局在を調べたところ、通常型と比較して、延長型はミトコンドリア、ER、ゴルジ体などのオルガネラに多く局在していることが明らかになった。この結果と一致して、細胞分画を行った際、通常型と比較して延長型Stx17は膜画分に多く存在することが明らかになった。
延長型Stx17の結合タンパク質を調べたところ、通常型とは異なるSNAREパートナーと結合することが明らかになった。
延長型Stx17を特異的にノックアウトしたショウジョウバエを作成し、表現系を解析した。致死性・運動機能・組織の形態などに差があるか検討したが、いずれも明らかな表現系は確認されなかった。Stx17はオートファゴソームとリソソームの融合に働くSNAREタンパク質であるので、延長型Stx17のオートファジー機能についても検討した。延長型Stx17ノックアウト個体はオートファジーのカーゴタンパク質が蓄積しておらず、通常型と延長型はオートファジーの機能に明らかな違いがないことが明らかになった。
今後は神経系が司る機能に着目し、Stx17のストップコドンの読み飛ばしの生物学的意義を明らかにしたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] PIGB maintains nuclear lamina organization in skeletal muscle of <i>Drosophila</i>2024

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto-Hino Miki、Ariura Masaru、Tanaka Masahito、Iwasaki Yuka W.、Kawaguchi Kohei、Shimamoto Yuta、Goto Satoshi
    • 雑誌名

      Journal of Cell Biology

      巻: 223 ページ: e202301062

    • DOI

      10.1083/jcb.202301062

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Shaping transverse-tubules: central mechanisms that play a role in the cytosol zoning for muscle contraction2023

    • 著者名/発表者名
      Kawaguchi Kohei、Fujita Naonobu
    • 雑誌名

      The Journal of Biochemistry

      巻: 175 ページ: 125~131

    • DOI

      10.1093/jb/mvad083

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2024-12-25  

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