• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

微弱光による冬眠様状態QIH誘導法開発とQIHにおける血圧・心拍調節機構の理解

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 22K15219
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分46030:神経機能学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

高橋 徹  筑波大学, 医学医療系, 研究員 (10919137)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードメラノプシン OPN4 / QIH 冬眠様状態 / Qニューロン / 光遺伝学 オプトジェネティクス / 体温 / 血圧 / 心拍数 / 心血管系調節
研究成果の概要

これまで、神経細胞の興奮を長時間(e.g. 24時間)持続させ、かつON-OFFの時間分解能高い方法は確立されていなかった。そこで本研究では、光操作を冬眠という長期的な表現型にアプライするという、すなわち光刺激による冬眠様低代謝状態QIH(OPN4-QIH)誘導法の創出を第一目標にし、これを達成した。具体的には、光受容体オプシンOPN4(オプシン4、メラノプシン)を改変し、長期刺激に耐えうる改変型オプシンOPN4dCを作出し、24時間QIH誘導のために最適化した。加えて、このOPN4-QIHにおける血圧・心拍数・体温のマルチ動態を解析し、Qニューロンが有する心血管系調節機能を明らかにした。

自由記述の分野

神経行動生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年われわれは、哺乳類を冬眠様状態誘導QIHに誘う神経細胞群Qニューロンの同定に成功した。近い将来、このQニューロンを制御・操作して人工冬眠を実現するためには、この細胞群を適切に操作し、その活動パターンを正確に理解する必要がある。
そこで本研究では、より自由に誘導・操作できるQIHを実現するために、長時間刺激が可能な微弱光でQIHを誘導する方法を開発した。また、自然の冬眠の特徴の1つである「体温変化に依存しない心血管系の制御」に着目し、この光制御されたQIHにおいて血圧、心拍数、体温を同時に計測・評価した。その結果、QIHは心血管系調節の観点からも、自然の冬眠に近い状態であると証明された。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi