研究代表者は、低分子量かつ熱力学的に安定な近赤外色素の創出を目的に、独自に開発した『架橋キサンテン色素』を分子基盤とした色素開発研究をおこなった。本研究を通じて以下の成果を得ることができた。[1]フルオレセイン型架橋キサンテン色素(BFL)の、合成法・光物性・機能を解明し、350g/mol以下の小分子NIR-I, II色素を開発に成功した。[2]ロドール型架橋キサンテン系色素(BRO)が、無極性環境中でのみ発光する『無極性選択発光』という新現象を示すことを見出し、センサーやセキュリティーインクとしての有用性を見出した。
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