研究課題
若手研究
本研究では、マイコプラズマ感染後における気管支喘息の発症および増悪機序を明らかにすることを目的として検討を行った。その結果、マイコプラズマ感染後に喘息、アレルギー性鼻炎の原因となるダニ抗原を投与したところ、予想に反して、アレルギー症状の抑制が認められた。これら抑制の機序には、肺胞洗浄液中のIL-1alphaやTh1/Th2バランスの乱れが寄与する可能性が考えられた。
免疫学、細菌学
マイコプラズマ感染後の気管支喘息の発症および増悪は、経済や社会に大きな影響を与え、患者の生活にも大きな支障をきたす。しかし、未だマイコプラズマに起因した気管支喘息の発症機序が不明であり、予防することができないのが現状である。本研究で得られた結果は、マイコプラズマ感染後の気管支喘息の発症予防法の確立に向けた基盤情報となり得ると期待される。