本研究は、慢性骨髄性白血病(CML)における薬剤耐性の克服を目標として研究を実施した。まず、着目している作用点の1つであるALDHは併用薬、生活習慣など発現を変動させる因子が存在する。そこで、大規模医療情報データベースを用いて、飲酒の程度がCMLの治療効果に影響を与える可能性を示した。また、昨年には新規機序のBcr-Abl阻害剤Asciminibが承認され、今後のCML治療において重要な役割を果たす事が予想される。そこで、Asciminibを活用してBcr-Abl阻害剤における薬剤耐性メカニズムついて検討を進めており、薬剤耐性への関与が示唆された新規作用点を明らかとした。
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