直鎖状ユビキチン鎖を生成することで免疫細胞を活性化させる複合体ユビキチンリガーゼLUBACが、全身性エリテマトーデス(SLE) とシェーグレン症候群(SS)の発症に関わることを明らかにした。申請者はLUBACのサブユニットであるHOIL-1Lの酵素活性を阻害することでLUBACの機能が亢進することを発見していたが、さらにマウスにおいてHOIL-1L酵素欠損が直鎖状ユビキチン鎖の生成亢進を介してSLE及びSS様症状を発症すること、またヒトにおいてLUBAC活性を亢進させるHOIL-1L遺伝子の1塩基変異(SNV) が SLE 患者群に有意に集積するSLEの疾患感受性遺伝子であることを同定した。
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